糖が脳や体に及ぼす怖い影響

甘いものは好きですか?

ケーキに羊羹、饅頭、クッキー、チョコレート……。甘い物好きにはたまらない食べ物ばかりですね。「つい食べてしまう」「止められない」「毎日食べないと気が済まない」などなど、甘い物がクセになっている人は意外に多いようです。

 

じゃあ、どうして止められなくなるのでしょうか?

甘い物や清涼飲料水に含まれる精製された砂糖は、急速に体内で吸収されて、血液中に高血糖を引き起こします。それを低下させるために、今度はすい臓が大量のインシュリンを産出して、血糖値を異常に低下させます。すると、脳と神経から酸素が奪われ、低血糖症状を引き起こしてしまいます。

 

そして、下がりすぎた血糖値を上げるために、肝臓がグリコーゲンを出します。肝臓を刺激してグリコーゲンを出すために必要なのが、副腎から分泌 されるアドレナリンです。アドレナリンは神経伝達物質なのですが、攻撃ホルモンとも呼ばれていて、気分を高揚させ、イライラさせる作用があります。
低血糖になると、すぐにまた甘い物をほしくなってしまいます。

脳にとってのエネルギー源はグルコース(ブドウ糖)です。通常、体のエネルギーとなるグルコースは、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられ、その都度分解されますが、脳はグルコースを蓄えることができません。そのため、エネルギーとして常にグルコースが必要なのです。

それなら、脳のためにも常に甘い物が必要では?と思われるかもしれませんが、白糖として過剰に摂取していると、上記のように低血糖につながってしまうのです。

 

低血糖に陥った脳はエネルギーであるグルコースが不足している状態なので、頭が働かなかったり、ボーっとしたり、さらには脳細胞の破壊にもつながってしまいます。これが、アルツハイマー疾患につながるのではないかというドクターもいます。

低血糖に陥った場合に起こる症状としては、神経過敏、イライラ、うつ、頭痛、眠気、不眠、物忘れ、アレルギー、集中力の欠陥、皮膚のかゆみなどさまざまなものが挙げられます。

 

低血糖になると、脳を優先的に守ろうとして血液が脳に集中するため、体の各臓器や末梢血管までの血流が悪くなり、手足の冷えや皮膚の疾患などが起こるといわれます。アレルギーなどが起こりやすいのも低血糖時だと考えられています。

さらに、アルツハイマー型痴呆の患者は、糖尿病や高血糖ではなく、インシュリンの分泌が多くて血糖値が低い人が多いという傾向があるらしいのです。低血糖は痴呆を招くと考えられ、若年性痴呆もその可能性が指摘されています。

 

脳には糖が良いという本などもありますが、それは白糖などではなく、多糖類である穀類やいも類が良いということなのです。これらは白糖と違い急激な吸収をしないため、低血糖を起こさないのです。昔のおやつにサツマイモなどが多かったのも、体のことを考えた知恵だったのかもしれません。

甘い物が止められない人は、砂糖食品を食べた後の低血糖を体が経験して、その不安感を起こさないために、また砂糖食品を摂りたくなるという悪循環に陥り、やがて低血糖状態に陥ってしまいます。低血糖状態は精神と体の両方にストレスを生み出し、疲れや飢餓感、頭痛、震え、不安感などの症状につながります。

ストレス状態が強い場合、体は通常の2倍のビタミンを必要とするといわれています。甘い物の過剰摂取でストレス状態が続くと、ビタミンなどの栄養素の消費量が増えて、体を正常に機能させるための栄養素はどんどん少なくなり、あらゆる不調につながります。低血糖が、体と脳細胞の両方に影響を及ぼしてしまうという怖い結果に。

 

疲れているからと、毎日チョコレートを食べてしまう。甘い物が止められない。毎日、缶コーヒーや清涼飲料水を飲んでしまう。……心当たりはありませんか?

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