鎮痛剤連用の危険性とは

頭痛、生理痛、腰痛、関節痛などで鎮痛剤を持ち歩く人は、結構おられるように思います。
実際に私も出産するまでは、生理痛がきつくて、毎回ひと箱を飲んでしまうくらいでした。
出産後は生理痛はなくなったのですが、30代のころは頭痛をよく起こしていました。そのために、鎮痛剤はいつもバッグの中に入れていました。

 

一般的に鎮痛剤として使用している薬は、非ステロイド性抗炎症薬と言われ、鎮痛作用、抗炎症作用、解熱作用、抗血小板作用を有する薬です。

痛みが起きると放出される物質があり、プロスタグランジン(PG)と呼ばれます。PGとは、身体の色々なところで血圧の上昇や降下作用、血管拡張作用、平滑筋への作用、末梢神経作用、局所ホルモン様作用などの生理作用を示す生理活性物質です。

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鎮痛剤は、このPGの生成を阻害することで、痛みを抑えたり、熱を下げたりすることが可能になります。
ですが、PGには他の働きもあるため、痛みを抑える以外の作用を抑制してしまうことになります。

 

たとえば、PGには胃粘液分泌促進作用があり胃粘膜を保護しています。鎮痛剤によってこれを抑えると、胃粘膜の保護作用がなくなってしまい、
これによって潰瘍を作りやすくしてしまいます。

アメリカでは、非ステロイド性抗炎症薬での潰瘍による死者数は、年間 16500人にものぼり、これは全米のエイズ死亡者よりも多い数と言われています。
病院で非ステロイド性抗炎症薬が出される時には、よく胃粘膜保護薬が一緒に処方されますが、これは胃腸障害を起こすことを避ける意味があります。

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その他、体温を下げる働きがあるために身体を冷やします。血流を抑えると、生体の炎症反応が止まることになります。それによって効果が出ますが、弊害も伴います。
肝臓や腎臓への有害作用、高血圧や浮腫、心血管系へのリスクなどもわかっています。

 

身体は本来健康でいるように働きます。痛みや熱などの身体の反応は、それによって治癒させようとしている治癒反応です。
PGは痛みの原因ですが、血管を拡張させる物質でもあるのです。血流を良くして、改善しようとする身体の働きです。
痛みを抑えることによって、治りを遅くするだけでなく、痛みを感じない分無理をしてしまいます。その行為は、身体を治癒からどんどん遠ざけてしまうことにつながります。

 

慢性痛に対してこの種の痛み止めが効かないことが、話題にもなってきています。

たくさんの本を出されている安保徹ドクターも、痛みはたしかにストレスですが、薬を使い続けることも、体にとって間違いなくストレスなのです。
しかも、新たな病気を上乗せする元凶でもあります。薬で痛みを抑え続けていれば、血流は回復せず治癒は遠のきます。
我慢できる程度の痛みには薬を使うことは避けましょう。それよりも、体を温めて血流を促すことが大切です。
と言われています。

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どうしても使わなければいけない以外は、なるべく鎮痛剤に頼らずに、改善するために工夫することを心がけましょう。
身体を温め、ストレッチなどで筋肉を柔らかくするなどで、血流を上げることが大事です。
お客様によくお話をしますが、呼吸法もかなり効果的です。腹式呼吸で、ゆっくりと呼吸します。ポイントは、吐ききる・吸いきることです。血流が非常によくなり、酸素や栄養素が隅々まで運ばれるため、治癒力がUPします。

 

鎮痛剤を常用されている方は、できるだけ減らす方法も考えてみてください。

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