野菜を食べると癌になる???

健康のために、野菜をしっかり食べる!というのは、周知の事実です。野菜不足だと、健康に良くないと思っている人が多いと思います。

なのに、本の帯に「野菜を食べると癌になる?」と衝撃的な文言が書かれていました。

野菜の裏側 本

有機栽培と自然栽培はどこが違う? で、一般の野菜や有機野菜には肥料が使われているということを書きました。

 

有機栽培の野菜と通常の野菜の違いは、農薬の制限があるかないか、化学肥料か有機肥料かの違いになります。

有機野菜とは、有機肥料を使って育てられた野菜のことで、農薬を使うか使わないかは、生産者さんによって違うそうです。JAS(日本農林規格協会)が認定している31種類の農薬に関しては使用してもよいことになっています。

 

有機肥料と言えば、食物などを発酵させたものと、糞尿があります。自然なのもなので化学肥料よりは良いと考えられています。安心のために有機栽培のお野菜を選んでいる方も少なくはないと思います。

 

化学肥料であっても、有機肥料であっても、問題とされているのが「硝酸性窒素」もともと人間の体に存在していて通常摂取なら問題はありません。

しかし、過剰摂取は害があります。体内で、魚や肉のたんぱく質と結びついて、ニトロソアミンという発がん性物質を生成します。

 

乳児に発生するメトヘモグロビン血症は、胃の中で硝酸塩が亜硝酸塩に変化して、血液中のヘモグロビンと結びついて「メトヘモグロビン」になります。このメトヘモグロビンは酸素を運べず、多くなると酸欠状態になり、ひどくなると死亡に至ります。

1956年にアメリカで裏ごししたホウレン草を乳児に食べさせ体内の酸素供給が不十分で酸欠状態となり、39名死亡したそうです(ブルーベビー症候群)。ですが、下記のようにも書かれています。

我が国のように生後5~6か月から離乳を開始する場合には、胃内で亜硝酸が生ずる可能性は低いため、このような事例が生じるおそれは極めて少ないと考えられています(農林水産省、乳児のメトヘモグロビン血症より)

ハム

亜硝酸塩を発色剤として使っているハムやソーセージ、ベーコンなどに大量に使われおり、体内の物質と結びついてニトロソアミンに変化します。人間の体内でも合成されているので、体の中にどんどん蓄積していきます。

タバコを吸う人の尿からは、吸わない人の数倍の量が検出されているようです。

 

人間の体内でも合成しているものだからと、メーカーは気にせず使っていると言われます。硝酸性窒素は、加工食品や水道水にも含まれるが、摂取許容量が定められていますが、野菜に関しては野放しなのだとか。

 

なぜ野菜の硝酸性窒素が増えているのでしょう。それは肥料にあります。植物が育つための三大栄養素は、窒素、リン、カリウムで、
化学肥料には3つが配合されています。中でも窒素は、成長促進剤にあたり多量に使われていると言われます。

 

有機肥料も、窒素成分の多い家畜の糞尿が主で、発酵させて作ります。ですから、同じように硝酸性窒素が増えます。

それ以外に、有機肥料は抗生物質や病原菌の心配があり、虫や病気がつきやすく、それを防ぐために、許可を受けた農薬を使うことになる場合が多いのです。

 

早く大きく育ってほしいと考えるあまりに、肥料のやりすぎで起きている硝酸性窒素の過剰。私たちは、健康に良いと思っている野菜にも気をつけなければいけないのかもしれません。

硝酸性窒素は洗った程度では落ちず、茹でてあく抜きすることが一番有効です。茹でることにより硝酸性窒素が溶け出して、半分以下に減少します。

硝酸性窒素が多い野菜ほど、色が濃いのだそうです。それは、消費者である私たちが、色の濃い方が栄養価が高いという思い込みがあるからだと言います。色を濃くするために、収穫前にわざわざまた撒く場合もあるのだそうです。

ほうれん草

虫は、この硝酸性窒素を食べるために野菜の元に来ます。農薬を使わなければ、すぐに虫に食われます。害虫、害虫と呼びますが、本当は過剰な硝酸性窒素を食べにきてくれている、ありがたい存在だと本には書かれていました。

 

自然からかけ離れた食物ははたして体に良いのかどうか。野菜だけでなく、種なし果物や、冷めてももちもちの遺伝子操作のお米など、美味しさや見た目のきれいさだけを追い求める私たち消費者に問題はあるのだと感じます。

 

何が良くて何が良くないか。判断するのは頭ではなく、五感で判断したいですね。

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